3歳馬のワンツー決着となった今年の中京記念。
レースラップと各馬のラップをもとに振り返っていきます。
結果はこちら↓
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レースラップ

まずはレースラップから分析していきます。
ラップタイムは
12.4-11.3-11.6-11.3-11.4-11.9-12.3

前半600m通過が35.3、後半600mは35.6
と前後半の差が0.3秒とイーブンペースで流れたレースでした。


過去との比較

過去の稍重で施行された中京記念(2014年)と
2016年~2019年の期間に稍重で施行された
中京芝1600m(古馬)平均ラップと比較してみました。
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2014年の中京記念と比べてペースが落ち着く区間がなく、
道中は一定のペースで流れていたことがわかります。

先行馬や爆発的な脚を持っている差し追い込み馬には
後述しますがカテドラルのような馬には
厳しいペースであったと思えます。

各馬のラップ

続いて各馬のラップを分析していきます。
(ラップタイムについては推定値です)
まずは勝ち馬のグルーヴィットから。
グラフの縦軸はラップタイム、横軸はnハロン目を示しています。
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道中は中団に位置し、他の馬と同じようなペースを刻む展開に。
5ハロン目~6ハロン目(残り1000m~1200m)の区間が最速区間。
ラップタイム10.7は出走馬の中で最速。

2着のクリノガウディ
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勝ち馬とは違い4ハロン目からペースを上げた形に。
残り1000m~1200m区間はグルーヴィット同様に最速区間。

3着のプリモシーン
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道中に少し折り合いを欠き、
200m~400mのタイムが11.1と上位2頭より速いタイムに。
勝負所でスピードを上げ切ることができなかったことが
上位二頭との差ではないかと思います。


2番人気に推されながらも
8着に敗れたカテドラル
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スタートは決めたものの、外枠が影響して中団やや後ろからのレースに。
勝負所でいい脚は使ってはいるものの、力及ばず8着。
瞬発力勝負がこの馬にとってベストの条件。
今回はレースペースが合わなかったと思います。
 

4頭の比較

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上位3頭とカテドラルのラップを比較してみると…
1000m~1200mの区間でグルーヴィットが飛びぬけて速いことが分かります。
今年の中京記念はこの区間が勝負を分けたのではないかと思います。



それでは今日はこのへんで。