前回は単勝1倍台の馬に対して2番人気のオッズごとの成績を分析しました。
その結果、オッズ差
(2番人気単勝オッズ-1番人気の単勝オッズ)が
小さくなるほど2番人気の馬券圏内率が高くなり、
大きくなるほど馬券圏外になるという傾向がみれました。

今回は1番人気の単勝オッズ2倍台の時の2番人気の成績を分析し、
この傾向が偶然ではないということを証明していきます。

条件は前回同様に2014年~2018年の期間の芝レースです。
(表上部は各1番人気の単勝オッズごとの2番人気の成績)

2.0倍

勝率20.4% 連対率40.4% 複勝率52.5%
スクリーンショット (869)

(黄色のマークをつけている箇所は平均より高いことを示しています)

2.1倍

勝率18.8% 連対率39.5% 複勝率51.6%
スクリーンショット (870)

2.2倍

勝率17.5% 連対率37.2% 複勝率53.2%
スクリーンショット (871)

2.3倍

勝率17.1% 連対率35.6% 複勝率53.0%
スクリーンショット (872)

2.4倍

勝率20.4% 連対率40.3% 複勝率53.0%
スクリーンショット (873)

2.5倍

勝率19.5% 連対率38.8% 複勝率50.9%
スクリーンショット (875)

2.6倍

勝率24.7% 連対率41.7% 複勝率57.2%
スクリーンショット (877)

2.7倍

勝率22.8% 連対率39.1% 複勝率51.8%
スクリーンショット (878)

2.8倍

勝率23.4% 連対率43.8% 複勝率59.1%
スクリーンショット (879)

2.9倍

勝率22.9% 連対率39.2% 複勝率52.2%
スクリーンショット (880)



多少のばらつきはありますが、
オッズ差が小さいほど、各確率が上がることがわかります。


実際のレースを使って実証してみよう

続いて、実際のレースで実証してみます。
先日行われた菊花賞を参考にします。

単勝の最終オッズがこちら↓
スクリーンショット (883)
1番人気のヴェロックスは単勝オッズ2.2倍に対して、
2番人気のニシノデイジーの単勝オッズは6.0倍でした。


ここで、先ほどの表をみてみると…
スクリーンショット (871)
勝つ確率はかなり低いため、
ニシノデイジーを1着に固定した単系の馬券を買う必要はないということが言えます。

結果、ニシノデイジーは9着と敗れました。





投資競馬という観点からみると、馬券購入に当たっては短期的な目線ではなく、
長期的な目線であることが必須です。
わざわざ確率の低い馬券を選択する必要はないと私は思います。

前にも述べましたが、オッズは締め切りまで動き続けるものであるので、
オッズで馬券を選ぶというのはなかなか難しいものではあります。
そのあたりも考慮に入れつつ分析を続けていきます。