AI予想家を目指してる陸上選手の日記

AI予想家を目指して日々勉強中。データの分析、ワンコイン馬券も載せていきます

2019年07月

 競馬で儲けるうえで重要なポイントとなる1番人気の取捨選択。
 今回から1番人気のオッズごとの券種最適購入方法を分析していきます。
(2014年~2018年の期間のデータ)
 今回は馬場が芝で単勝オッズ1.1倍時の分析をします。

単勝1.1倍の馬の成績

 集計期間の該当馬の成績は
 【26-1-2-2】
 勝率83.9% 連対率87.1% 複勝率93.5%
 と単勝1.1倍ということもあり信頼度は高いです。

 さらに細かく分析していくと、
  • 牡馬  勝率 86.4% 連対率 87.1% 複勝率93.5% 
  • 牝馬  勝率 77.8% 連対率 77.8% 複勝率88.9%
 と僅かではありますが、牝馬よりも牡馬の1.1倍時の信頼度は高いです。
 さらに、東西所属によっても信頼度は変化します
  • 関西馬  勝率 94.1% 連対率 100% 複勝率 100% 17頭  
  • 関東馬  勝率 71.4% 連対率 71.4% 複勝率 85.7%  14頭 
 関西馬はパーフェクト連対とかなり信頼度が高いです。

その他特記事項

騎手

 騎手別の成績をみてみると、
 福永騎手、川田騎手、四位騎手が3戦3勝と安定した成績を残しています。
 それに対してルメールは【4-0-2-1】と着外は一度のみですが、
 単勝1.1の馬にしてはイマイチな成績に。

 騎手要素、馬要素のどちらがオッズに影響させているかを見極めることが必要ですね。

特別戦の単勝1.1倍は超安定

 集計期間内に特別戦に出走した単勝1.1倍の馬の成績は 
 2014年 チューリップ賞 ハープスター   1着
 2015年  紫菊賞   シルバーステート  1着
 2017年  阪神大賞典 サトノダイヤモンド 1着

 3戦3勝とパーフェクトな結果に。
 母数が少ないものの特別戦では信頼度はかなり高いです。

2番人気の成績

 単勝1.1倍の馬がいる場合の2番人気の馬の成績は
 【0-11-8-12】
 連対率35.5%と信頼度はあまり高くない。

最適な馬券の買い方

 以上のデータをもとに1.1倍の馬が出走するレースにおける
 最適な馬券の買い方を分析しました。
 パターンは2通り。関西馬と関東馬で分けてみました

関西馬

 ①単勝1.1倍の馬を軸にして3.4.5番人気への馬連流し馬券(均等買い)
 この場合の回収率は110%

 ②単勝1.1倍の馬を軸にして3.4番人気への馬連流し馬券(均等買い)
 この場合の回収率は152%

 ③単勝1.1倍の馬を軸ににして2~5番人気への馬単流し馬券(均等買い)
 この場合の回収率は104%

関東馬

 ①3連単フォーメーション1軸目に1.1倍の馬、2軸目に3.4.5番人気の馬、
 3軸目に単勝100倍以内の馬全頭(均等買い)
 この場合の回収率は100%

 ②単勝1.1倍の馬を軸にして3.4.5.6番人気への馬単流し馬券(均等買い)
 この場合の回収率は107%

 ③単勝1.1倍の馬を軸にして3.4.5.6番人気への馬連流し馬券(均等買い)
 この場合の回収率は100%



 2番人気を相手に入れないことで馬連、馬単はプラス収支にすることができます。
 1.1倍の馬が1着時の3連単平均配当は3266.2円、
 3連複平均配当は1418.9円と大きな配当にはなりにくいため、
 点数が増える3連関係の馬券を買うメリットは少ないです。
  
 次回は1.1倍ダート編です。

次回以降の投資法考察につなげるために、
今回は単勝オッズ100倍以上の馬の取り扱い方法について分析してみました。
(2014年~2018年のJRA全レースを対象)



単勝オッズ100倍以上の馬の成績

条件を絞らず全てのレースに出走した該当馬の成績は
【144-297-523-50724】
勝率0.3% 連対率0.9% 複勝率1.9%

芝レースに限定した場合
【54-128-228-23629】
勝率0.2% 連対率0.8% 複勝率1.7%

ダートレースに限定した場合
【86-159-281-26032】
勝率0.3% 連対率0.9% 複勝率2.0%

障害レースに限定した場合
【4-10-14-1060】
勝率0.4% 連対率1.3% 複勝率2.6%


その他性別や前走の脚質等で絞り込みをかけても
勝率、連対率、複勝率がずば抜けて高くなる条件はありませんでした。

ヒモに加えるべき?

ついつい流し馬券の相手に加えてしまいがちな超人気薄の馬。
絡む確率が非常に小さいかつ、もし馬券に絡んだとしても
流し馬券は配当が他の馬に依存するため回収しきれない可能性があるのではないかと思い、
果たして点数を増やしてまで流すべきかを考えてみました。


馬連、馬単、3連複、3連単で単勝100倍以上の馬が絡んだ時の
最大配当、最小配当をまとめてみました

馬連

最大:446550円
最小:2850円

馬単

最大:1087490円
最小:3090円

3連複

最大:5508830円
最小:3830円

3連単

最大:27929360円
最小:7980円



このように4券種すべてにおいて最小配当はかなり低い事が判明しました。このような事実より単勝オッズ100倍以上の馬を流し馬券の相手に加えるのはリスクが高いと言えるのではないかと思います。

今回の結論を基に単勝100倍以上の馬は相手に加えないと言うことを前提に、次回以降は単勝1番人気の馬の取り扱い方法(券種や取捨選択)を分析していきます。
では。


3歳馬のワンツー決着となった今年の中京記念。
レースラップと各馬のラップをもとに振り返っていきます。
結果はこちら↓
スクリーンショット (801)


レースラップ

まずはレースラップから分析していきます。
ラップタイムは
12.4-11.3-11.6-11.3-11.4-11.9-12.3

前半600m通過が35.3、後半600mは35.6
と前後半の差が0.3秒とイーブンペースで流れたレースでした。


過去との比較

過去の稍重で施行された中京記念(2014年)と
2016年~2019年の期間に稍重で施行された
中京芝1600m(古馬)平均ラップと比較してみました。
スクリーンショット (784)

2014年の中京記念と比べてペースが落ち着く区間がなく、
道中は一定のペースで流れていたことがわかります。

先行馬や爆発的な脚を持っている差し追い込み馬には
後述しますがカテドラルのような馬には
厳しいペースであったと思えます。

各馬のラップ

続いて各馬のラップを分析していきます。
(ラップタイムについては推定値です)
まずは勝ち馬のグルーヴィットから。
グラフの縦軸はラップタイム、横軸はnハロン目を示しています。
スクリーンショット (798)
道中は中団に位置し、他の馬と同じようなペースを刻む展開に。
5ハロン目~6ハロン目(残り1000m~1200m)の区間が最速区間。
ラップタイム10.7は出走馬の中で最速。

2着のクリノガウディ
スクリーンショット (795)
勝ち馬とは違い4ハロン目からペースを上げた形に。
残り1000m~1200m区間はグルーヴィット同様に最速区間。

3着のプリモシーン
スクリーンショット (796)
道中に少し折り合いを欠き、
200m~400mのタイムが11.1と上位2頭より速いタイムに。
勝負所でスピードを上げ切ることができなかったことが
上位二頭との差ではないかと思います。


2番人気に推されながらも
8着に敗れたカテドラル
スクリーンショット (797)
スタートは決めたものの、外枠が影響して中団やや後ろからのレースに。
勝負所でいい脚は使ってはいるものの、力及ばず8着。
瞬発力勝負がこの馬にとってベストの条件。
今回はレースペースが合わなかったと思います。
 

4頭の比較

スクリーンショット (799)
上位3頭とカテドラルのラップを比較してみると…
1000m~1200mの区間でグルーヴィットが飛びぬけて速いことが分かります。
今年の中京記念はこの区間が勝負を分けたのではないかと思います。



それでは今日はこのへんで。

Twitterで少し触れましたが「ラップ」について最近研究を始めました。
目標はラップで競馬を語れるようになること。地道に頑張ります。

中京記念過去7年のラップ分析

中京競馬場改修後の2012年から芝1600mで施行されているこのレース。
過去7年分の1着タイム&200mごとの通過タイム(ラップ)をまとめてみました。
スクリーンショット (782)
中京記念レコードは昨年のレース。
過去と比較すると前半の800mまで最速ラップを刻んでいることがわかりますね。
良馬場で最も遅いタイムだったのが改修直後の2012年。
ラスト200mのラップが12.9が示すように、
当時は上りがかかるということが中京芝コースの特徴でした。


数字を並べただけでは少し見づらいのでグラフにすると…
スクリーンショット (777)
(古馬平均は2016年~2019年6月16日まで)

逃げ馬には厳しい?


このレース特徴としてさらに挙げられるのが逃げ馬には厳しいというところ。
道中にペースが緩みにくい&直線が長く坂もあるという点が影響してか、
過去7年で逃げ馬の複勝率は0%。
このように、逃げ馬は信頼しがたいレースです。

狙いたい馬のタイプ


グラフから読み取れるように、
1000m~1200mの区間でペースが上がりやすいという傾向があります。
この区間でスピードに乗せることができる馬は有利か。

逃げ馬の成績の悪さに対して
上がり最速馬の複勝率は77.8%とかなり高い数字に。
1000m~1200mの区間のペースアップに反応でき、
ラストまでしっかり脚を使える馬を中心視したいですね。
 



少し前にTwitterでこんなアンケートを実施しました
よく見かける内容のアンケート。行動経済学が絡んでたりします。
アンケート結果が指し示すように、
「確実に3000円がもらえる方がいい!」と思われがちです。
しかし、期待値という概念を用いることで
少し考えが変わるかもしれません。


期待値とは

ある試行を行ったとき,
その結果として得られる数値の平均値のことです。
簡単言うと、試行によって得られる数値(お金)を
その確率で掛け算したものの合計が期待値となります
式で表すと…
数値Xをとし、
確率をと置いた場合、

Xの期待値


では上記のアンケートの期待値を求めてみましょう

Aの期待値は
(4000×80/100)+(0×20/100)=3200円


Bの期待値は
3000×100/100=3000円


期待値という概念でみてみると、Aを選ぶ方が合理的なんですね。
しかしアンケートの結果をからわかるように7割近くの方が
非合理的なBを選択してしまうみたい。

人間は合理的経済人であることを前提とした主流派経済学は果たして正しいのか?
と思ってしまいました。

と競馬からかけ離れた話となってしまいましたが、、
次回か次々回にはきちんと
期待値を競馬に当てはめた内容を書いていきます。

では
 

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