2回目となる競馬においての投資法考察。
今回は複勝転がしを検証していきます。

複勝転がしの説明
①資金を用意する。

②目標払い戻し額を決める。

③用意した資金の全額を自分が選択したレースの本命馬の複勝馬券に賭ける。

④的中した場合、次に自分が賭ける予定のレースの本命馬の複勝馬券に
払い戻し額すべてを投資する。

⑤再び的中した場合、④と同じことを繰り返す。

⑥的中が続き、払い戻し額が目標に達すれば終了。

⑦不的中の場合は終了。


前回のマーチンゲール法とは違い、
当たらなければ先に進むことのできない投資法です。

この投資法のメリットは、
最初に決めた投資額を超えることがないという点です。

では、2018年のデータを基に、
複勝転がしを確率の面からみた考察をしていきます。
(注)複勝は出走頭数が7頭以下の場合2着払いとなります。
   今回の検証では分かりやすくするため、
   出走頭数8頭以上のレースを対象としています

用意する資金は1万円、
目標払い戻し額を5万円と設定します。


上記の条件の場合、複勝馬券の的中率は
81.5%でした。
これを繰り返してみると下記のように…

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目標の5万円を達成するためには18連勝する必要があります。
そして、成功率は2.5%とかなり低い数字となりました。
ちなみに条件が複勝上限オッズが1.1倍としているため、
複勝オッズ1.0倍の場合も含まれています。
ですので、必要連勝数はもう少し大きくなります。


次に、複勝オッズ1.2倍~1.4倍の場合もみてみます
複勝馬券の的中率は55.9%

仮に1.2倍の払い戻しを受け続けた場合、9回目で目標達成。
そして、成功率は0.5%

1.4倍の払い戻しを受け続けた場合は、5回目で目標達成。
成功率は5.4%となります。

このように回数が増えれば増えるほど成功率が下がるので、
あまり実用性の高い投資法ではないと思います。


少し視点を変えて、単勝1番人気の馬の複勝馬券を買い続けた場合、
どのような結果になるかを検証してみます。

2018年の単勝1番人気の馬の複勝率は63.7%。
複勝の平均払い戻し額は128円。
四捨五入して130円(1.3倍)を条件として複勝転がしをすると…
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7回目で目標達成となり、成功率は4.1%とこれも低い数字に。


単勝2番人気の馬の複勝を買い続ける場合は少し成功率が高くなります。
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4回目で目標達成で成功率は8.1%となります。

確かに他の条件と比べて成功率は高いですが、
10回やって1回成功するかしないかでは、
オススメはできないですね。


今回は人気やオッズという観点を中心に考察してみました。
この観点からみると前回のマーチンゲール法と同様に、
勝つことのできる投資法ではないかと思います。
もう少し条件を厳しくして(具体的には、血統や位置取り、騎手など)
検証する必要がありそうですね。